高校時代(1975〜1978)

当時、高校には週1で、クラブ活動というのが時間割の中に組み込まれていました。私は、運動は決して嫌いではなかったのですが、中学時代のトラウマで、運動クラブには入らず、数学クラブに入りました。
で、その数学クラブって何するねんと言うと、担当の先生は数学の先生で、この計算機使って、いろいろ計算できるねんぞといって、レジスタの化け物みたいな、プログラム式計算機を持ってきたのです。今では、手の中に入るプログラム電卓も当時では、ばかでかいものだったのです。

昔のプログラム電卓 もうかなり前のことになるので、詳細は覚えていませんが、

表示は、名前は知りませんがフィラメントのようなものがオレンジに光るやつです。あれが桁数分だけ一列に並んでいます。何桁か覚えていませんが、八桁ぐらいはあったような。

キーは、数字キーはもちろんのこと、sin, cos, tan, x^2, log などの関数、レジスタ(2つぐらいだったかな)操作キーなどがついていました。今で言うプログラム式電卓とそうたいしたかわりは無いと思います。

記憶装置は、テレフォンカードのようなもので、長い辺の両端に磁気ストライブがありました。これを1000円で貸し出してもらい、返却すると返金してくれるというシステムでした。もちろん、両辺を一度に読むことはできなくて、入れる方向で読み書きの辺が違うようになっています。もう一つ、ワンクラス上の計算機もあり、これは、長細いスティック状の記憶カードで、この方は、連続で読み書きができ、かなり大きなプログラムも記憶できました。当時は、キーの打つ数で何ステップという言い方をしていました。

出力装置は、レジスタと同じで幅の狭い紙にインクリボンをたたいて打つタイプでした。基本的には数字のみです。ただ、プログラムの印刷の時は、関数は英語で打っています。もう一つ、ワンクラス上の出力装置はインクリボンではなく、アルミ層のある感熱放電紙(こんな言葉あるのかな)でした。ヘッドで放電してアルミをとばすと、下の黒い層が見えて、字が打てる方式のものです。

先生からの課題
1/4円の面積の近似値
・1/4円の面積の近似値を求めよ。
・素数を打ち出せ。
ぐらいだったかな。後は、覚えていませんね。

1/4円の面積の近似値は、最初は、長方形で区切っていき、その面積の合計を出すやり方。次に、長方形の代わりに台形にして、やはりその面積の合計を出すやり方です。この区切りを小さくすればするほど近づいていくというわけです。

素数は、単に2以上自分自身の数字までで割っていって、商が整数になるのが、自分自身しかない場合を素数としたわけです。もちろん、大きな数字では、時間がすごくかかりました。後はどんどん工夫して、2以外は奇数でしか計算しないとかいろいろと取り組みました。

この計算機にはまってしまい、高三でも数学クラブに入りました。で、担当の先生とも仲良くなりましたので、結構自由にさせてくれるようになりました。
で、何をしたかというと、やはり、高校生。ゲームです。

一年間かけて(といっても、週一で抜けることも多かったので、25時間ぐらいですか)、競馬ゲームを作りました。連勝複式で掛け金のできるものでした。

最初に、連勝複式でかける。
次にスタート、1コーナー目の順位の印刷、続いて、2コーナー目というようにコーナーごとに進む距離を乱数で足して、順番を入れ替えて、印刷していったわけです。当たったら、配当金が出て、マイナスになったらゲームオーバーというようなものを作りました。
-終-