マツ科(Pinaceae)
アカマツ[Pinus densiflora Sieb. et Zucc.]
山野に普通の常緑高木。
樹皮は、上部は
赤褐色
、下部は暗赤色。
葉は、長針状、2本が束生。横断面は、半円形。
葉は、クロマツに比べて
短めで柔らかい
。
花は、雄花は楕円形、下部に多数つき、雌花は球形、先端に2〜3個つく。
球果は、翌年秋に熟し、木質で卵球形。
クロマツ[Pinus Thunbergii Parlatore]
海岸の砂浜や崖に普通の常緑高木。庭にもよく植えられる。
樹皮は、
暗黒色
。厚く、亀甲状に割れ目ができる。
葉は、長針状、2本が束生。横断面は、半円形。
葉は、アカマツに比べて
長めでかたい
。
花は、雄花は長楕円形、下部に多数つき、雌花は球形、先端に2〜3個つく。
球果は、翌年秋に熟し、木質で卵球形。
モミ[Abies firma Sieb. et Zucc.]
山地に普通の常緑高木。幹は、直立し、高さ 45m、胸高直径 1.5m。雌雄同株。
樹皮は、灰色〜暗灰色。若枝は、淡黄緑色で、次年度には灰色。
葉は、密生し、らせん状につく。扁平、長さ 1.2〜3.5cm。
葉の表面は、深緑色、裏面は、中肋の両側に白い気孔帯がある。
葉の先は、若木ではするどく2尖裂するが、老木では鈍裂。毬果の枝では分裂しない。
花は、5月、雄花は、前年枝の葉腋に単生。黄緑色。毬果は、前年枝の葉腋からでる枝に頂生し、直立、黄緑色。
その年の秋に熟し、円柱形、長さ 8〜14cm、幅 4〜5cm。
若枝
(2000.5.3 中央区市ヶ原)
鋭く2尖裂する葉先
(2000.5.3 中央区市ヶ原)